2026年 第91回 アメリカ考古学会(SAA)年次大会のご案内
カリフォルニア州サンフランシスコで開催される、2026年度のアメリカ考古学会(SAA)にぜひご参加ください!
私たちのプロジェクトチームからも、多くのメンバーが論文発表を行います。
その多くは、プロジェクトディレクターが企画したシンポジウム内での発表となります。
会場で、皆さんとお会いできるのを楽しみにしています!
2026年5月2日(土)のスケジュール
【午前】第4回 土器と考古科学シンポジウム
- 会場: ゴールデン・ゲート 6(ロビー階)
- 時間: 8:15 ~ 12:00
- 座長: Sandra Lopez Varela氏、Charles Kolb氏
- 注目の発表(9:00 ~):
- タイトル: 「Made in or Made out of Teotihuacan? A Ceramic Study from the Plaza of the Columns Project Teotihuacan(テオティワカン産か、それとも外から来たものか? テオティワカン『石柱の広場』プロジェクトによる土器研究)」
- 発表者: Ryohei Takatsuchi、Nawa Sugiyama、Wesley Stoner、Ronald Bishop
- 内容: メキシコの巨大遺跡テオティワカンで見つかった土器が、その場所で作られたのか、あるいは他の地域から持ち込まれたのかを科学的に分析した成果を発表します。
【午後】シンポジウム:「石柱の広場」複合体プロジェクト:テオティワカンの中枢部における10年間の調査報告
- 会場: フランシスカン C(ボールルーム階)
- 時間: 13:00 ~ 16:15
- 座長: 杉山 奈和、杉山 三郎
このセッションでは、テオティワカンの政治・行政の中心地である「石柱の広場」で行われてきた10年間にわたる大規模調査の成果が一挙に公開されます。
1:00 Saburo Sugiyama、Nawa Sugiyama タイトル: The Plaza of the Columns Complex Project: Ten Years of Investigation at Teotihuacan’s Civic Administrative Core (プロジェクトの総括:テオティワカンの行政の中心地で行われた10年間の調査について)
1:15 Nawa Sugiyama, Ronald Bishop, Wesley Stoner, Ryohei Takatsuchi, and Ariel Texis Muñoz タイトル: Feast Diplomacy: Teotihuacan-Maya Interactions at Plaza of the Columns Complex (饗宴による外交:石柱の広場におけるテオティワカンとマヤ文明の交流)
※当時の支配者層が「豪華な食事会」を外交手段として使い、遠方のマヤ文明と交流していた実態を考察します。
1:30 Clarissa Cagnato タイトル: Bitter, Weedy, Sweet, and Spicy Plants in a Fourth-Century Feast at Teotihuacan: Reimagining the Scents, Flavors, Tastes, and Colors of a Cultural Melting Pot (4世紀テオティワカンの宴における「苦い・雑草・甘い・辛い」植物たち:多文化が混ざり合う場の香り、風味、味、色を再構築する)
※植物の残留物から、当時の宴会場に漂っていた香りや色彩を再現しようとする興味深い試みです。
1:45 Alejandro Mitrani, Jose Luis Ruvalcaba Sil, Ángela Ejarque Gallardo, Carlos López Puértolas, and Nawa Sugiyama タイトル: Material Study of Mural Painting Fragments from Plaza de las Columnas Excavation: A Diachronic Assessment (石柱の広場発掘で見つかった壁画破片の材料研究:時代ごとの変遷評価)
※壁画に使われた顔料や素材を分析し、長い年月の中でどのように変化していったかを調べます。
2:00 David Carballo タイトル: Temple Housing and Ritual Activities in the Southern Sector of Teotihuacan’s Plaza of the Columns (テオティワカン「石柱の広場」南部地区における神殿併設住居と儀礼活動)
2:15 A. Gabriel Vicencio タイトル: Tracing Basalt and Andesite Exchange Networks in the Plaza of the Columns Complex (石柱の広場における玄武岩と安山岩の交易ネットワークを辿る)
※石材の産地を分析することで、当時の物資がどのようなルートで運び込まれたのかを明らかにします。
2:30 Ana Soler-Arechalde タイトル: PPC Project Archaeomagnetic Dating with Radiocarbon Restrictions (放射性炭素年代の制約を加味した、PPCプロジェクトにおける考古地磁気年代測定)
※火を受けた粘土の磁気を測る「考古地磁気」と、一般的な「炭素年代測定」を組み合わせて、より精密な年代を特定する技術的発表です。
2:45 Victoria Estrada and Agustín Butrón タイトル: Analysis of Chemical Residues in the Plaza of the Columns during the Terminal Occupation of Teotihuacan (テオティワカン終焉期における石柱の広場の化学残留物分析)
※床の土などに残った微細な化学成分を分析し、都市が放棄される直前にそこで何が行われていたのかを探ります。
3:00 Yun Ge, Carmen Adriano-Morán, Diana Martínez-Yrízar, Emily McClung de Tapia, and Guillermo Acosta-Ochoa タイトル: Burning the City: Charcoal Analysis and the Collapse of Teotihuacan (都市を焼く:木炭分析とテオティワカンの崩壊)
※遺跡から出土した「炭」を詳しく調べることで、都市がどのように焼かれ、崩壊していったのかという謎に迫ります。
3:15 Ariel Texis Muñoz, Nawa Sugiyama, and Saburo Sugiyama タイトル: Reassessing Teotihuacan’s Periphery: Ceramic Distributions and Terrain Analysis (テオティワカン周辺部の再評価:土器の分布と地形分析)
※中心部だけでなく、周辺エリアの土器の広がりや地形を分析し、都市全体の構造を捉え直します。
3:30 Sarah Clayton Discussant(討論者:発表内容に対する専門的見解の提示)
3:45 Barbara Arroyo Discussant(討論者:発表内容に対する専門的見解の提示)
4:00 Q&A 1 (質疑応答 1)