2023年の考古学者
Thania Ibarra
(2023-2025)

サーニア・イバラ・ナルバエス(Thania Ibarra Narváez)は、プエブラ・ラス・アメリカス大学出身の考古学者です。彼女は国立修復・保存・博物館学学校(ENCRyM-INAH)にて、不動文化財の保存修復に関する修士号を取得しました。
彼女は材料科学の視点からメソアメリカ建築の研究を専門としており、特に当時の職人による生産や建設技術に焦点を当てています。また、政治生態学の観点を取り入れた研究も行っており、材料、技術革新、環境、そして政治の関わりといった、環境管理のあり方についても探求しています。
彼女はメキシコ中央部や、マヤ低地のズィビルチャルトゥン、ヤシュナ、パレンケ、そしてコチュア地域の遺跡など、数多くの発掘現場で活動してきました。テオティワカンの「石柱の広場 複合体プロジェクト」では、発掘調査をはじめ、現場での記録、分析、そして建築遺構の保存に力を注いでいます。
彼女の修士論文は、ユカタン半島のズィビルチャルトゥン地域における建築分析をテーマにしたものでした。その研究を通じて、時代とともに異なる遺跡で使われてきた「石灰モルタル」の技術において、いつ革新や試行錯誤が起きたのかを特定することに成功しました。この研究は、原材料の確保やジャングルの天然資源の管理方法など、その地域における建設プロセスの理解を深める大きな助けとなっています。
Manuel Vargas
(2023, 2024)
マヌエル(Manuel)は、メキシコ国立人類学歴史学校(ENAH)出身の考古学者です。
彼はこれまで、メキシコ国内でさまざまなプロジェクトに携わってきました。メキシコシティではレオナルド・ロペス・ルハン博士が率いる「テンプロ・マヨール・プロジェクト」に、ユカタン州やカンペチェ州ではマヌエル・ペレス・リバス博士による「マヤ鉄道にともなう救済発掘プロジェクト」に参加しています。そしてテオティワカンでは、杉山三郎博士と杉山奈和博士が指揮を執る「石柱の広場 複合体プロジェクト」で活動しています。
彼の専門は、先スペイン期のモルタル(漆喰)の岩石学的分析です。この手法を用いることで、かつての人々がどのように建物を造っていたのか、その建設活動の実態を解明しようとしています。
